【ニュース】注目の研究者 蓑田 亜希子博士
BlactraceのブランドであるDolomite Bioの製品を使って研究している注目の研究者をご紹介します。
蓑田 亜希子博士
>>経歴についてお教えください。
私は、クロマチンのリモデリングに関与することが判明したタンパク質を特徴づける分裂酵母について、ロンドン(Cancer Research UK)で博士号を取得した学生としてキャリアをスタートさせました。
これが私のクロマチン生物学のキャリアの始まりです。
バークレー(カリフォルニア州ローレンスバークレー国立研究所)で博士研究員としてmodENCODEプロジェクトに関与し、ミバエのクロマチンの活動状況をChIP-chip / seqでマッピングしました。
ここでもバイオインフォマティクスコラボレーターを通じてバイオインフォマティクス分析に触れました。
その後、理化学研究所で多くの単一細胞ゲノミクス解析を始めました。最初はscRNA-seq、最近はsnRNA-seqとscATAC-seqです。私たちのラボでは、ウェットとドライの両方を行っています。とても誇りに思っています!
>>研究グループの焦点は何でしょうか?
現時点では老化に関する研究が主な焦点です。
モデルとしてマウス組織を使用します。 私たちはまた、様々な植物モデルを使用して多くの協力者と上記の技術を実行する、植物幹細胞を研究するために資金を提供されているグループの一部です。
私は植物の活力の秘密を理解することで、年齢と共に健康に暮らせるというヒントを得られることを願っています。
>>あなたの研究プロジェクトの目的を教えて下さい。また、Nadiaプラットフォームで達成したいことは何ですか?
マウスの老化プロジェクトについては、様々な組織に加齢と共にさらに影響を受ける共通の経路/側面があるかどうか、および微生物叢が加齢にどのように影響するかを知りたいと考えています。
植物プロジェクトでは、様々な植物組織(幹細胞が豊富な分裂組織)から幹細胞の特性を特定することを目指しています。
これらのプロジェクトの両方で、高質のデータセットを生成するために最適な条件(適切なバッファー、フロー速度、攪拌速度などを含む)を決定します。
これは、後続のバイオインフォマティクス分析にとって非常に重要です。
>>研究を行うにあたりDolomite BioのNadia プラットフォーム にはどのような利点がありましたか?
Nadia Innovateは、単一細胞と単一核の両方の高品質データセットを生成するための条件を最適化するのにマウスと植物の両方のプロジェクトで最適ですが、植物プロジェクトの方により適していると思います。
哺乳類細胞の標準条件はプロトプラスト(細胞壁除去後の細胞)には適していないためです。
プロトプラストでは、サイズが大きい、弱い(溶解しやすい)、浸透圧の変化に敏感といった側面があります。
蓑田 亜希子博士がゲストスピーカーの、Dolomite Bio & Illumina共催ウェビナー (2020年9月1日開催)
「シングルセルマルチオミクス解析の成功への道とは?」の動画視聴はこちらから (クリックして下さい)
https://jp.illumina.com/events/webinar/2020/pro-webinar-0901-minoda-j.html#webinarFormLocation